おとうさんの弟から子供が会社を辞めたいと言っていると電話が有った。
子供とはこの春におとうさんの勤める会社に入った甥っ子の事だ。
本当に辞めなくても内心辞めてやる!と思うことは誰にでもあるし。
そんな事かなと思っていたら母親に辞めたいと連絡が有ったみたいなのだ。
折り返し甥っ子におとうさんが電話をした。
内容はどうも上司に強く指導されたことみたい、甥っ子は納得いかなかったのね。
まあ、結局もう少し考えてみるという事になり、すぐに辞めるという事にはならなかったんだけど。
それはそれで良いの、そんなことは何処にでもあるから。
でも、甥っ子は知らない。
その電話の後でおとうさんが自分の部下に電話をかけまっくたことを。
おとうさんの部下は甥っ子の上司、同じ会社とはそういう事。
甥っ子はその包囲網に巻かれていることに気が付いてはいない。
一人で世間を渡っているんじゃないんだ。
冷たい私なら、辞めればと簡単に言うところだけれど。
おとうさんはとっても優しい、とことん人脈を駆使して甥っ子の辞められる道を摘んでしまった。
好きな事を続けて生きていくのが良いのか。
辛いけど働くのが良いのか、辞めるべきなのか。
高卒で他の仕事が有るのか、食っていけるのか。
甘えているのか、死ぬよりマシなのか。
まず、お母さんにもう辞める!と電話した甥っ子はちょっと甘えていた気もするけれど。
おとうさんの部下は辞める話を持ってきても受け付けないからとおとうさんに答えていたみたいだ。
甥っ子よ、おとうさんの会社を選んだその時に、もう今の道は分かっていたのよ。
それに本当に辛くなるのかこれから。
自分で何かを決めなければいけなくなった時。
どうにか困難を乗り越えて明日を目指してほしいなあ。
専業主婦の私は偉そうなことは言えないけれど。