いつまでも、いつまでも私の歯の治療が続いて。
心が折れかけて、おとうさんに歯は死ぬまで治らないんだとか愚痴を言っていたら。
今度はおとうさんの歯の調子が悪くなってしまった。
おとうさんは暫く激忙続きでろくに休めなかった、だからきっとその疲れが出たんだなと思っていたら。
その激忙も昨日で一山超えたから我慢していた歯の治療に朝から2時間休みを貰って行って来たら。
歯の調子が悪いのは疲れのせいだと思っていたのに、歯医者さんに診て貰ったら割れていることが分かった。
歯医者さん曰く、抜くしかありません!とのこと。
抜くしかありませんと言われても、さあ大変!!!
おとうさんは心臓が悪くて通院中、それに血液が固まらない薬を服用中。
そう簡単に抜歯は出来ないのだ。
それから何の処置もせずにおとうさんは帰宅して、仕方がないから今度は心臓の病院へ行って抜歯をどう行うのが良いのか診て貰って。
おとうさんの心臓が悪いのはもう15年選手、だけど今まではそんなに困ったことは無かった。
大きな怪我とか手術とかなかったから。
でも歯の治療ぐらいで病院を行ったり来たりになるとは思っていなかった。
歯は割れているから早く治療しないと痛いだろうし、おとうさんが可哀想。
そして休み、まさかこんな騒ぎになるとは思わずに時間休を取って診察の予定を立てていたから。
もうすでにその休暇時間も過ぎて、仕方なしに午後からは出勤するからとか電話をしていたけれど。
もうこの際1日休んじゃえば良いのに。
心臓の病院から帰ってきたおとうさんによると、抜歯は薬を飲みながら受けても良いでしょうとの判断だった。
でもどこかにぶつけた時に痣が出来るともう腐ってるんじゃないのと言うぐらい広がるけれど大丈夫なんだろうか。
歯を抜いて出血多量で死なないの?不安。
そのお薬の内容については詳しく担当医からお手紙が出るみたいなんだけれど。
歯が痛いと何のやる気も出ないと思うけど、おとうさんは午後から急いで仕事に行った。
心臓の悪いのはもう治らないけれど歯の痛いのは早く治って欲しいなあ。
生きてる限り、誰でもみんな歯は命なのだった。