雪の多い地方では春になって山に残った雪を色々な形になぞらえる事がある。
それを雪形と言う。
その形が山に現れると畑仕事を始めたり雪囲いを外したりする目安にするのだ。
福島市は特に豪雪地帯ではないけれど春になると西に広がる吾妻連邦の吾妻小富士に雪形が現れる。
種蒔きうさぎだ。
もうそろそろ種を蒔いても良い頃だという目安に。
市内から見た今日の吾妻山、種蒔きうさぎが見えている。
どこにうさぎがいるか分かるかな?
大きくしてみるとこんな感じに…。
長い耳と丸い尻尾まで付いて、昔の人はこれをうさぎと見たんだね!
今日の朝方は薄雲が広がったおかげて霜は降りなかった。
随分と寒かったけれど農作物の被害は少なかったと思う。
昨日まで雲に隠れていた種蒔きうさぎもあまりの寒さに縮こまっていたに違いない。
でも山でも新しく雪は降ることなく今日は日が射して部屋の中は暖かい。
この寒さのせいで種蒔きは来週以降に持ち越しだけれど、種蒔きうさぎももう少し山に残りそうだ。