近くの東北大学のグランドではいつもサッカーやアメフトの練習をしていた。
晴れの日が続いて学生達が走ると土煙が上がる、それを見ていると暑そうだった。
けれど清々しい気持ちにもなったりしていた。
ところが夏休みになったある日そのグランドを大きなショベルカーが掘りだした。
グランド整備かな?それとも何か建物が出来るのかな?そんな気持ちで作業の様子を横目で見ながら脇を通り過ぎていた。
夏休みが終わっても作業は続いている。
ずいぶん大掛かりだなと思っていたある日、土煙の上がっていたグランドはすっかりアスファルトで覆われてしまった。
なんだ!駐車場になるのか!学生たちが走り回る姿はもう見れないんだ!
そんなことを考えて少しがっかりしていたら…
歯が割れて歯医者さん通いをして、他に用事もあってグランドの脇を通らずに過ごしていたら
本当に一夜のうちにアスファルトは芝生のグランドになっていた、びっくり!!!
おとうさんにその事を話したら、全天候型の芝生のグランドになるんだねと言っていた。
学生達はもう汗だくで砂まみれになってグランドを走ることはなくなった。
柔らかい芝生の上で走るのだ。
それは素敵なことだけど、昭和のおばさんにはちょっと寂しい。