未来の姿

毎日雨で買い物にも行きづらく私はパソコンの前でネットショッピングに励んでいる。

けれどポチっている訳では無く品定めの段階だ。

あちこちのお店を覗いて、これで赤かったらな~とか大きすぎるよとか心の中で呟いているのだ。

一緒のリビングにいる母は私の畑の本か新聞かテレビを見ていて暇を持て余している。

雨降りだから仕方ないけど。

 

そんは母に夕ご飯を食べながら、私ここのテーブルで買い物しているんだよと言ったら納得してくれなかった。

何買っているの?と聞くから何でも!と答えたのが良くなかったのかもしれないけれど。

 

野菜もお肉もお花も服も、ケーキでも自転車だってネットで買って。

それは今どき当たり前のことだ。

けれど母には何とも不思議な感覚だったようで、配達?お金払いに行くの?とかそんなことを聞いてきた。

母に覚える気が有れば使い方を説明するところだけれど、我が家に来て3日目まだテレビのリモコンの使い方が覚えられず飲んだ薬の殻をどうしたら良いか毎回聞く母にそれはかなり難しいだろうなと思っている。

 

目の前にいる母は私の30年後の姿だ。

未来の自分の姿をはっきりと突き付けられて、その厳しさに只々おののくのだった。