バナナ林檎、けして林檎がバナナになったわけでもバナナが林檎になったわけでもない。
私の実家では古くなってミソになりかけた林檎の事をそう呼ぶのだ。
歯が悪かった祖母や父が柔らかくなって食べやすくなった林檎を好んで食べていて、そんな柔らかい林檎につけた愛称なのだ。
今年も12月に買って保存していた林檎がそろそろバナナみたいになってきた。
パリッとしない林檎は不味いから捨ててしまう人もいるみたいだけれど、おばあちゃん子の私は少しモソッとした林檎も好き。
パリッが無くなった林檎に春を感じるから、かな。
買い置きの林檎はまだある。
完全にモソッとなると頂けないけれど、まだ少しシャリッも有りのその微妙な歯触りが好きだから。
ナイフを林檎に入れる時、その時に感じるのだ。
シャリッ モソッ 好き!