震災の日

「もう」なのか「まだ」なのか良く分からないけれど、あの日から7年が過ぎた。

 

私は幸運なことに震災で近しい人を亡くしていない、行方不明者もいない。

だからあの日をすっかり忘れてもそんなに心苦しくは無い。

私が福島県民だったとしても。

 

7年が過ぎて。

近所で放射能由来の癌で死んだ人はいないと思う。

私も庭で育てた野菜を食べているけれど何か変わったことは無いから。

新聞のお悔やみ欄に載っているのは年寄りばかり、子供なんて見かけないし。

そんな事を書くと死んだのを隠しているからだと思う人もいるかもしれないけれど、人の口に戸は建てられないのよね。

隠せば隠すほど目に付くものよ。

 

放射能の危険も薄れて震災は昔のことになりつつあるよ。

 

それでもまだまだ原発廃炉は遠い。

あそこが綺麗にならなければ福島県民の震災は終わらないとは思ている。

 

テレビや新聞で震災の特集が続く。

それを見るのは辛いだけ。

そんな報道を私はなるべく見ないようにしている。