こちらは満開

朝残っていた雨は早いうちに上がった。

お昼前から陽が射して雨が持ってきた空気も暑かったせいか今は汗ばむぐらいに暖かい。

 

これなら去年見たこぶしが咲いてるのではと思い見に行ったら満開だった。

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毛皮のコートを脱いで満開になったこぶしの花は白い蝶々が枝一杯に止まっているようでとっても綺麗だ。

桜とは違う美しさがあってこの花もとっても好きなのだ。

 

おとうさんによると冬眠から覚めた熊がこの花を沢山食べると、肉が苦くなって食用に出来なくなると言われていると教えてくれた。

最近はジビエブームだからみんな知っているかもしれないけれど、私は初めて聞いたときにびっくりした。

花を食べると肉が苦くなるってどんなに苦い花なんだろうって。

それとも花は苦くないのかな、とか。

まあ、冬眠から覚めたばかりの熊はお腹ペコペコだから苦いなんて言っていられないだろうけれど。

 

この暖かさで春の花の開花は一気に進みそうだ。