昨日帰ってきたおとうさんの鞄を開けると凄まじく生臭い。
『えっ!お弁当に何入れたっけ?鞄の中こんなに臭くって申し訳ない!』
そう思っておとうさんに謝ろうとしたら、お弁当と一緒に何かの切れ端の様な物が出てきた。
『これ、何?』と思ったけれど出しながら分かった、コンビニの袋に入っていたこの切れ端が臭いの原因だ。
袋から出すとそれは魚の干物だと分かったけれど、これ何?
おとうさんによるとこれはカンカイと呼ばれる干物、こまいと言う魚を干した物だそうだ。
青森出身の方がお土産に持ってきてくれたのだとか、凄まじい臭いの原因がお弁当じゃなくて良かったよ。
皮をむいてしゃぶりながらお酒を飲むとか、どう考えても手が臭くなりそうなので台所で剥いてあげた。
蛇の脱皮したみたいな皮と尻尾は食べないみたい。
干し鱈に似ていた。