定年

金曜日におとうさんの会社で3月で定年する方たちの送別会があった。

おとうさんによると定年は前から分かっている事だから皆さんそれなりに準備をしているとのことだった。

その日は酔っぱらって午前様だったおとうさんはすっかり触発されてこれはママに報告しておかねばと色々と教えてくれた。

というより、みんな何にも考えていないようだけれど準備しているのにびっくりしたのだ。

 

一人の方は夫婦で神社の社務所に住込むとか、家賃や光熱費はタダでその上給料が二人分出るということだった。

もう一人の方は親の住んでいる家を片付けるのに大変だったから今の家を売って子供の家の近くに引っ越す予定とのことだった。

他の方も年金が出るまで第2の職場を探すと聞いて、もしかして自分は出遅れてるかもと心配になったみたい。

 

退職後どう生きるのか、なかなか難しい問題だ。

昔よりも寿命が延び老後が随分長くなってしまったから。

何より健康が第一だけど、それよりもお金の準備が明暗を分けるかもしれない。

おとうさんの今までの人生は「思い立ったら!」だったから遠い先を見越して計画を立てるのはとっても苦手。

そのおとうさんがみんなよく考えてるんだよと言い出したのはそんな歳になったということなんだね。

定年まではもう少し時間はあるけれどそろそろ考えなくちゃいけないな。

 

「思い立ったら!」のおとうさんと夫婦をしていると妻は計画的になる。

それを見越して準備するようになるのだ。

その日を目出度く迎えられるように準備怠りなく行きたいものだ。