春は海から

お魚屋さんに様子を見に行ったおとうさんは初物のわかめの茎を買ってきた。

おとうさんは海藻類が好物だから1山200円と言われてつい買ってしまったみたい。

おとうさんは特に太い茎が好きなのだけど、これを水で洗って少し塩抜きをしてワサビ醤油でお刺身みたいに食べるのだ。

ひじきみたいに甘醤油炒めにしたり生姜の効いたお漬物にしたりしても美味しいけれどね。

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春は海からやってくる。

今日は立春、町にはまだ寒風が吹いているけれど海の底の海藻はもう茂り始めている。

おとうさんのお財布

父の日だったかお誕生日だったか忘れたけれど、プレゼントにお財布を貰った。

それ以来ずっと大事に使ってきたお財布。

よく見ると随分ボロボロだった。

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お財布がボロボロだと貧乏だとか、貧乏だからお財布がボロボロだとか。

そんなことを聞いたりするけれど。

 

新婚のとき貧乏だった。

若かったし其々の実家が貧乏だったし。

けれど今その貧乏から脱出した感じがする。

おとうさんは頑張ったのだ。

お財布がボロボロでもそんなに貧乏ではないこの頃。

 

でも、このお財布もそろそろ買い替えたほうが良さそうだ。

たぶん直近の父の日に新しいお財布が届くだろう。

手配

暫く旅行の手配に明け暮れていた。

行き帰りの日にちは決まっているから乗り物とホテルの予約だ。

初めは別々に自分で申し込もうと思っていたけれど、調べたらセットの方が安いみたいなので、まずセット旅行のパンフレットを貰ってきていた。

 

ところがパンフレットを見たら字が細かい。

それに書いてあることの意味が良く理解できない。

何回読んでも良く分からない、困ったもんだ。

は~!歳は取りたくないよ。

 

仕方なく紙に書きだして・・・。

これだと4000円割り増し?こちらだと朝食付き?これは値引き対象外?

新幹線の方が融通が利くかな?飛行機の方が割安?

おとうさんと検討を重ね、新幹線往復2連泊朝食付きのプランをどうにか選び出した。

 

昨日早速その申し込みに旅行会社へ行って、ようやく旅行の総額が分かった。

そうやって計算するんだ、あ~、みたいな。

 

ホテルの仮予約と切符の手配を終わってやれやれという感じだけれど。

このパンフレットもう少しどうにかならないのかな。

みんなこれを見て内容を理解できるなんて凄いとしか言いようがない。

 

分かったんだか分らないんだか分らないまま、旅行は始まりそうだ。

春は苦味

収穫してきた蕗の薹は天ぷらに。

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小粒だから2,3個まとめて揚げてみた。

春の香りを吸い込んで揚げたてを味見する。

あれ?なんだかとっても苦い!

今まで食べて蕗の薹の中でもダントツに苦い!

 

春は苦味と言う。

春の苦味は体の中の良くないものをすっきりさせる作用があると言うのだ、だけどそれにしても苦いなあ。

 

お酒のお供に食べたおとうさんは子供に食べさせたらの二度と手を出さない苦さだねと言っていたけれど、そのぐらい苦い。

 

収穫してきた蕗の薹の苦さは小さすぎたのか早すぎたのかそれとも瘦せた土地で出来たせいなのか。

来週も収穫しに行く予定だったけれど、この苦さは少なくなってくるのかなあ。

香りの春

昨日は暖かくて残っていた雪はきれいに消えた。

今日は風は冷たいけれど晴れ、少しづつだけど春へと進んでいる。

ちょっと早いけれど待ちきれずに蕗の薹を偵察に行くと・・・!

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寒さを越えた蕗の薹は小さいけれど顔を出していた。

 

早速収穫。

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泥まみれだけれど水の中で洗うと春の香りが立ち昇る。

 

夜ご飯に天ぷらにして食べることにする。

ひかりの春

寒い日が続いていたけれどようやく底を出た感じ。

午前中曇っていた仙台も今は太陽が顔を出しひかりは強さを増してきた。

春は陽射しからと言うけれど、窓際はポカポカして眠気を誘うほどだ。

この分だと積もった雪は今日のうちに消えそう。

 

雪の残る坂道や階段が怖いから外出しないでいたけれど、暫くぶりに買い物に行って来た。

そこで目に付いたのがチビのさつま芋、でも安かった。

200円分を買ってきてオーブンで焼芋に。

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陽射しは春を感じるけれどまだまだ冬、寒さの中の焼芋は美味しい~~~。

休肝日 その後

先週から急に月曜日と火曜日を休肝日にしたおとうさん。

今週もそれは続いている。

今迄散々お酒は飲んだし休肝日を設けるのは賛成、協力している。

それで昨日の夕ご飯はカレーにしてみた。

夜に二人でカレーを食べるのはホントに久しぶり、お酒を飲んだらご飯は食べないからね。

おとうさんには口寂しくないようにジョッキに冷たいお水を用意したり、ご飯を食べ過ぎないようにチンしたキャベツを食卓に並べたりして。

 

色々考えて食卓を揃えたりしていたけれど、食後におとうさんから驚くような一言があった。

「なんだか酔っぱらってる気分なんだよね!お酒飲んでないのに!!!」

シラフなのにその一言は衝撃だ。

今迄はお酒飲んでるのに酔っぱらっていないとか言っていたのに、なんで?

 

まあお酒を飲まずに酔っ払い気分なのは安上がりだし家計の為にも良いこと、多分。

この調子で暫く休肝日を続けていこう。

 

そんなおとうさんは休肝日で面倒を掛けるからとお土産を買ってきてくれた。

なんか男の人って良く分からない事がある、美味しかったから良いけどね。f:id:yayoi50:20170123200946j:plain